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抗酸化物質を含む食品で活性酸素に対抗!

2023.06.08更新

さまざまな病気、老化などの原因のひとつに、活性酸素による体の酸化が挙げられます。活性酸素に対抗するには抗酸化物質が有効ですが、体内でつくられる抗酸化物質(SODなど)は、年齢とともにその量が減ってきます。そこで、抗酸化物質を積極的に食べ物で摂取することが必要となります。

外部から摂取できる天然の抗酸化物質は、特に植物に多く含まれています。抗酸化物質を効率的に摂取できる食物、食品を知り、エイジングケア、病気の予防に役立てましょう。

抗酸化物質を含む食品

ごま

ごまに豊富に含まれるセサミノールには、強力な抗酸化作用があるとされていますが、実はごまそのものにセサミノールはほとんど含まれていません。ごまに多く含まれているのはサセミノールに糖がついたセサミノール配糖体という物質です。これが体内に入り、腸内細菌の作用でセサミノールへと変化するのです。ごまをすりつぶして食べるのは、効率から考えても合理的と言えますね。

また、ごまにはセレンという必須栄養素もたくさん含まれています。体内の細胞内では数種類の抗酸化酵素が活性酸素を無毒化するために働いていますが、そのうちのひとつ、グルタチオンペルオキシダーゼという酵素を生成するためには、このセレンが必要となります。 黒ごまの黒い色素にも高い抗酸化力があります。

赤ピーマン

赤ピーマンはカプサンチンという色素を持ち、この色素はカロチノイドという種類に分類されます。大手の食品研究所が行った実験では、カプサンチンの抗酸化作用は、βカロチンよりも強いことが分かりました。カプサンチンは赤唐辛子にも含まれています。

ブロッコリー

ブロッコリーは中でも特に活性酸素を除去する効果の高い野菜です。鮮やかな緑色の成分はβカロチンで、活性酸素を抱え込み、癌の予防にも貢献します。

玉ねぎ

他の野菜と比べて、ポリフェノールの一種、ケルセチンをダントツに多く含んでいるのが玉ねぎです。 ケルセチンなどの玉ねぎの抗酸化物質は、血管を広げたり血行をよくして血圧を下げる働きもあります。 また、強い抗酸化物質として知られるビタミンCを豊富に含んでいます。

トマト

トマトの赤い成分、リコピンは、同じβカロチンやビタミンEよりもはるかに効果的な抗酸化力を持っています。1日1個のトマトの摂取が理想的ですが、難しい場合はリコピンが凝縮されたトマトジュースでも摂取できます。

大豆

大豆に含まれるサポニンやイソフラボン(ポリフェノールの一種)には抗酸化作用があり、活性酸素が原因となる病気の予防が期待できます。 納豆に加工することでパワーアップし、納豆菌の作り出す酵素は、SOD(抗酸化酵素)を活性化させる力が非常に強いことが分かっています。

赤い魚介類

えびや鮭、いくらなどの赤い魚介類にはアスタキサンチンという抗酸化物質が含まれています。赤、緑、黄色の三原色は抗酸化物質が期待できるといわれていますが、魚も例外ではありません。鮭の赤い身、金目鯛の赤い皮、エビやカニなどの殻、いくらなどに多く含まれており、殻ごと食べられる桜えびなども効率よく摂取できます。魚のタンパク質にも抗酸化作用があります。

ベリー類

苺の赤い部分や、ブルーベリーの紫の部分には、活性酸素を除去するアントシアニンが豊富に含まれています。そのため、色の濃いものを選ぶ方が効果が期待できるといえます。また、ベリー類にはビタミンCもたくさん含まれています。

チョコレート

チョコレートの原料であるカカオ含まれるカカオポリフェノールは、抗酸化物作用を持っています。カロリーが高いと思われるチョコレートですが、甘いチョコレートではなく、カカオ含有量が多く、砂糖が少ないものを選ぶと、糖分をコントロールできます。
ココアもカカオからつくられているため、ココアにもカカオポリフェノールが含まれています。

赤ワイン

ポリフェノールには抗酸化物質があり、赤ワインには10種類以上ものポリフェノールが多量に含まれています。その量は白ワインや葡萄ジュース、オレンジジュースに比べて10倍以上。週に2〜3回、200mlずつが目安です。

紅茶

紅茶に含まれるカテキンやテアフラビンにも抗酸化力があります。紅茶は緑茶と同じ葉からつくられるため、成分も同じと考えられますが、テアフラビンは緑茶には含まれおらず、紅茶特有のものです。

緑茶

緑茶にはカテキンという抗酸化物質が含まれていることは有名ですが、カテキンにも種類があり、中でも緑茶に含まれるエピガロカテキンガレートに強い抗酸化力があります。

最大の敵はストレスです

仕事や生活の中でさまざまなストレスにさらされますが、ストレスが活性酸素を増やす原因ともなっています。抗酸化物質をたくさん食べても、これらのストレスが邪魔をして、効果を活かすことができません。
食事や生活習慣も大切ですが、常にストレスを溜めないように、心身ともにリラックスできる時間、体を休める時間をつくりましょう。

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